靴職人を訪ねるスペシャルレポート 濱野大輔さん(ハマノ製靴所)|香川県高松市

濱野大輔さん(ハマノ製靴所/香川県高松市)|スペシャルレポート

足の問題や悩みを解決してくれる四国・高松のビスポーク店

香川県高松市の中心街に位置する高松丸亀町商店街。そこにハマノ製靴所があります。 そして、ハマノ製靴所の目の前には、濱野大輔さんのご実家でもある「ハマノ靴店」が。

祖父は靴職人、父は靴店経営者と、靴業界のサラブレッドと言える濱野さん。当然、幼いころより、靴に囲まれて育ったものの、幼少期には、不思議と靴への興味を感じなかったそう。

そんな濱野さんが、靴づくり、とりわけ足にトラブルを抱えている方のための整形靴に興味を深めていったのは、学生時代に出会ったインソールがきっかけでした。

現在では、地元香川県高松市で病気や事故で足に障害を負ってしまった人のためのビスポークなど、インソール、整形靴にこだわり、靴をつくり続けています。

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インソールとの出会いから靴の道へ

高松丸亀町商店街と言えば、高松市の中心商業地区のど真ん中に位置するアーケード街。そこには、有名ブランドを扱うブティックやファッション性の高いセレクトショップなどが集まっているメインストリートです。そんな商店街にある1930年創業の「ハマノ靴店」が濱野大輔さんのご実家。祖父が靴職人、父が靴店経営と2代に渡って、靴に携わる一家に生まれ、当然靴に囲まれて育つも、靴には、特別な興味を持たずに大学へ進学したそうです。それが、なぜ、靴の世界に興味を持ったのかというと、それはあるインソールとの出会い。濱野さん自身、それまで扁平足で悩んでいて、長時間歩くのもつらい状態でしたが、足の痛みやつらさを解消するインソールの入った靴に出会ったことで、がぜん楽に歩くことができた経験をしたから。
そこから、靴、とりわけインソールに魅力を感じ、コンフォートシューズの企画・輸入・販売を手掛ける商社へ就職。修理・調整部門で、医療に基づいた整形靴やインソールなどの製作をするようになったそうです。

道具イメージ|靴職人を訪ねるスペシャルレポート 濱野大輔さん(ハマノ製靴所)|香川県高松市
祖父の代から受け継がれた道具
店内イメージ|靴職人を訪ねるスペシャルレポート 濱野大輔さん(ハマノ製靴所)|香川県高松市
靴の本が並ぶ「ハマノ製靴所」店内

機能性・履き心地・ファッション性のすべてを追求した靴づくり

商社での仕事を通じて、興味を深めていった整形靴の世界。もっと、学びたいという意欲が高まって、国内で唯一整形靴の技術者を育てる神戸医療福祉専門学校へ入学しました。そして、在学中に学んだのが、実際に靴をつくるための製作技術と、運動学・機能解剖学などの医学的知識。改めて体系的な知識と技術を修得したことで、靴職人としての道を歩むことを決めたそうです。
卒業後、しばらくは母校の専門学校で講師を務めるかたわら、数多くのドクターや義肢装具士、理学療法士とチームで、リウマチや糖尿病、麻痺などで足にトラブルを抱える患者の靴を製作し、経験を積んできました。
そして、2008年。故郷・高松市に戻り、ハマノ製靴所をオープン。これまで学んできた整形靴の知識を生かして、オーダーメイドの靴やインソールの製作、靴の修理まで行っています。
靴をつくるうえで、濱野さんが特に大切にしているのが、「お客様の足を守ること」。靴はただ履ければよいものではないという意識を持っているそうです。そして、さらに、足を守るだけではなく、足に問題を持った方でも「この靴を履いて出かけたい」と思ってもらえるように、ファッション性も追求しています。足に優しくファッション性も高い靴をつくり、靴を履いて歩くことが楽しみになると嬉しいと、濱野さんは言います。

靴見本イメージ|靴職人を訪ねるスペシャルレポート 濱野大輔さん(ハマノ製靴所)|香川県高松市
学んだ知識と技術を靴づくりに生かして、履き心地とファッション性を両立
木型イメージ|靴職人を訪ねるスペシャルレポート 濱野大輔さん(ハマノ製靴所)|香川県高松市
整形靴のオーダーは、木型をつくる前に石膏で足型をつくることからはじまる

インソールの良さを体験してもらうためにつくったスリッパで
「ジャパンレザーアワード2013」を受賞

学生時代のインソールとの出会いから、整形靴という専門分野を持った靴職人となった濱野さん。もっとインソールの良さを手軽に体験してもらいたいという気持ちで、創り出したのが「Leder Pantoffel(レーダーパントフェル) 」です。レーダーパントフェルは、「革のスリッパ」という意味のドイツ語。毎日履く、身近なスリッパに、整形靴技術に基づいたこだわりのインソールを組み込み、そのインソールの効果により足の負担を軽減できることを感じてもらえるようにしました。そして、もちろん、見た目の美しさやファッション性も追求。デザインはシンプルにしながらも、パーツの色を選べるようにして、顧客の好みに応じたオーダースリッパを1足1足手づくりしています。
このスリッパはおまけ的につくったものだと濱野さんは言いますが、優れた革製品を表彰する「ジャパンレザーアワード2013」でプロフェッショナルファッション雑貨部門賞を受賞しました。
現在では、プロ野球独立リーグ・四国アイランドリーグplusに所属する「香川オリーブガイナーズ」をはじめとする、プロスポーツ選手などのインソールも手掛け、足元から地元チームをサポートする濱野さん。自分のつくった靴で、靴を履ける・歩けることを心から喜ぶ方々の姿を原動力に、地元・高松から靴の大切さを発信し続けています。

レーダーパントフェル|靴職人を訪ねるスペシャルレポート 濱野大輔さん(ハマノ製靴所)|香川県高松市
「ジャパンレザーアワード」を受章した「レーダーパントフェル」。ハマノ製靴所HPよりお取り寄せできます
靴見本イメージ|靴職人を訪ねるスペシャルレポート 濱野大輔さん(ハマノ製靴所)|香川県高松市
濱野さんが手がけるデザイン性の高いビスポークシューズ
店舗外観イメージ|靴職人を訪ねるスペシャルレポート 濱野大輔さん(ハマノ製靴所)|香川県高松市

濱野大輔さんのお店はここ!

四国の玄関口である香川県高松市・高松丸亀町商店街のド真ん中に、濱野さんのお店「ハマノ製靴所」はあります。
こちらのお店では、ビスポークでの製作からちょっとした修理までと、なんでも相談に乗ってもらえるのが嬉しい。地域に根付く靴店です。

[お問い合わせ]ハマノ製靴所
〒760-0029 香川県高松市丸亀町12-3
TEL/FAX : 087-821-8239
HP : http://www.shoemaker-hamano.com/

ACCESS :
「JR高松駅」もしくは、ことでん「高松築港駅」から徒歩で約15分。
「JR高松駅」11番バス乗り場から「まちバス」で「丸亀町参番街」下車すぐ。

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