エレガントな中に凛々しさが漂う、美しく、緻密な靴。
ファッション好きが高じて、靴づくりの世界へ身を投じた高野圭太郎さん。エスペランサ靴学院を経て、巻田庄蔵氏、関信義氏のもとで修行し、2008年、銀座にアトリエを構えた新鋭の靴職人です。
高野さんのつくる靴は、細身でモダン。エレガントで凛々しく、そして程良い艶っぽさがありながら、ヴィンテージのような風合いもあると、多面的な魅力が詰まっています。 一方、靴のつくりは、非常に緻密。 そのクオリティの高さが認められ、イタリア・フィレンツェの名門テーラー『リヴェラーノ&リヴェラーノ(LIVERANO &LIVERANO)』でも取扱われています。
親方からの教えである「自分の美学」を大切にしたコレクション
高野さんが大切にしているのは、現在の親方であり、靴職人として日本最高峰とも言われる関信義氏から学んだ「靴は美学」と言うことです。 とにかくお客様の足に合った靴をつくれば良いということではなく、自分の美学を大切に一足一足をつくっています。そんな高野さんの靴に魅せられるファンは多く、10足以上オーダーをしているリピーターの方もいらっしゃるそうです。アトリエには、約50モデルのデザインサンプルが並んでいます。その中には、イージーオーダーの「SECOND LINE(セカンドライン)」などさまざまなバリエーションが用意されているので、いきなりビスポークとまではいかなくても、まずは高野さんの靴を試してみたいという方にとって、気軽に愉しめる4つのラインナップになっています。どのラインナップでも高野さんらしさが随所に感じられますよ。

※価格の表記は、2015年5月現在のものです。
EYELET編集部が注目したのは、いずれも高野さんのこだわりがビシビシと伝わる3モデルです。 リザードの色をわざと落として、アンティーク感を出している「RUE」。とても細かい3連ステッチが見事なUチップブーツ「LUPINUS」。スムースレザーとスエードのコンビのように見せかけて、実は1枚のスムースレザーでつくられているというギミックの効いた「Zinnia」。特に、「Zinnia」は、イージーオーダー・シューズのセカンドラインのため、価格もリーゾナブル。まずは、このラインから試してみるのもおすすめです。
こだわりのポイント
こだわりのディテール
ORDER SYSTEM ※イージーオーダーの「セカンドライン」を除く
クレマチス銀座では、ハウスラスト2種を用意していて、そのラストをベースに顧客の足に合わせるオーダーシステムの「オリジナルオーダー」と、ラスト・デザインなどすべて顧客に合わせてつくり上げる「フルオーダー」が可能です。 さらに、セカンドラインでは、革やリボンなどを選ぶことができるイージーオーダーシステムを採用しています。
オーダーシステム概要 ※イージーオーダーの「セカンドライン」を除く
つくっているのはこの人!
高野圭太郎さん
1998年に靴専門学校のエスペランサ靴学院を経て巻田庄蔵氏、関信義氏のもとで修行。 2003年に独立。金沢の名店「KOKON(ココン)」のビスポーク部門を担当として職人の腕を磨く。 2008年に「CLEMATIS GINZA(クレマチス銀座)」を開き、型紙、木型、アッパー、底付、全ての作業を担当している。