革靴ブランドガイド「Church's(チャーチ)」メインイメージ

チャーチ(Church’s)┃イギリスの革靴ブランド

とってもブリティッシュ。それでいて、モダンな「チャーチ(Church’s)」

革靴ブランドざっくり解説「チャーチ編」
  • 靴の聖地ノーザンプトンで1873年に創業された歴史と伝統のブランド
  • 1965年に英国女王エリザベス2世より「英国女王賞」が授与される
  • 英国靴らしい質実剛健な靴づくり
  • 映画『007(ダブルオーセブン)』で、ジェイムズ・ボンドが履いているくらい英国を代表する靴
  • 1999年にプラダにより買収。以降、ファッション・モード性が加わった柔軟な靴づくりも
  • レディースラインがあり、メンズライクなオジ靴としてオシャレ女子に人気

チャーチの歴史

「Church’s(チャーチ)」は、靴の聖地・英国「ノーザンプトン」で1873年に創業されたブランド。

その歴史は古く、1965年には、エリザベス女王が工場を訪問。「英国女王賞」が授与されました。

以来、英国靴のトップブランドとして、真摯なものづくりを続けています。

そして、その評価は高く、映画『007(ダブルオーセブン)』で、ジェイムズ・ボンドが履いている靴としても有名です。

女王エリザベス2世の訪問
「英国女王賞」を授与 写真出典:チャーチ公式HP

一方、1999年に、プラダに買収されてからは、靴作りにファッション性とモード性が加わりました。
新しくなったチャーチで注目を集めたのが、この「SHANGHAI(シャンガイ)」です。

<チャーチ>シャンガイイメージ
チャーチの革新性を象徴するモデル「シャンガイ」 

シャンガイは、もともと1929年に発表された靴をデザインソースにしています。
でも、写真を見てください。これは、新品の革靴なのですけれど、どこかくたびれた感じになっていますよね。

実は、もともとあった靴をデザインソースにしてはいるのですが、その元というのが、修理に持ち込まれて履きこまれた靴なんです。

履きこんだ風合いを表現するために、アッパーやソールにダメージ加工をしています。
この靴は革新的な靴として、イタリアをはじめ、世界的に人気を集めました。

以来、チャーチは、伝統と革新を両輪に、ファッションシーンで高い評価を得ているのです。

個性が際立つラストがいっぱい!

150年近い歴史の中で、チャーチは傑作ラスト(木型)を数多く生み出してきました。
チャーチらしいラストというと、真っ先に思い浮かぶのは、ポッコリとしたトゥを持つ非常に英国らしいフォルムのラストではないでしょうか。

チャーチの代表的なラスト3つとともに、人気モデルをピックアップして、解説してみます。

#81

ラスト#81は、カジュアルの定番ラストです。
このラストが採用されているのは、定番チャッカブーツの「ライダー」や、朴訥としたフルブローグ「バーウッド」。
特徴としては、トゥにボリュームがあり、全体的に丸みを帯びたシルエットになっているところ。
コロンとして、無骨さのある靴と思いきや、履いてみるとどこか上品な雰囲気が生まれるのが不思議です。

チャーチのスエードチャッカブーツ「ライダー」
チャーチのスエードチャッカブーツ「ライダー」 
写真出典:チャーチ公式HP
チャーチのフルブローグ「バーウッド」
チャーチのフルブローグ「バーウッド」
写真出典:チャーチ公式HP

#103

ラスト#103は、#81よりもボリューム感があるラストです。このラストが採用されているのは、名品と名高いプレーントゥ「シャノン」や、ダブルモンク「ランボーン」。
特徴としては、トゥにボリュームだけでなく、実はロングノーズ気味で、洗練された雰囲気があるところですね。

チャーチの名品プレーントゥ「シャノン」
チャーチの名品プレーントゥ「シャノン」
写真出典:チャーチ公式HP
チャーチのダブルモンクストラップ「ランボーン」
チャーチのダブルモンクストラップ「ランボーン」
写真出典:チャーチ公式HP

#173

ラスト#173は、主にドレスシューズに使われているラストです。このラストが採用されているのは、セミブローグの傑作「ディプロマット」や、マルチに使える内羽根式のフルブローグ「チェットウィンド」。
特徴としては、スクエア過ぎないバランスの良いトゥシェイプ。クラッシックなラスト#73のフォルムを継承しつつ、現代人の足にフィットするラスト#100が掛けあわさり、とてもエレガントな雰囲気で英国靴の王道と言えるラストです。

チャーチの傑作セミブローグ「ディプロマット」
チャーチの傑作セミブローグ「ディプロマット」
写真出典:チャーチ公式HP
チャーチの内羽根式フルブローグ「チェットウィンド」
チャーチの内羽根式フルブローグ「チェットウィンド」
写真出典:チャーチ公式HP

チャーチならではの素材「ポリッシュドバインダー」

「ポリッシュドバインダー」というのは、素材の表面に樹脂加工をしてあるカーフのこと。
上のラスト&モデル紹介でピックアップした「シャノン」や「ランボーン」に使われている素材です。写真を見ていただけると一目瞭然。通常のカーフよりも光沢感があるのがお分かりいただけますね。
この素材、樹脂を塗ったあとで、丹念に磨き上げられ、このような艶が生まれています。
一般的には、革の表面に樹脂加工を施す革を「ガラスレザー」と呼びますね。ポリッシュドバインダーというのは、ガラスレザーの一種ではあるのですけれど、カーフに薄く樹脂をのせることで、カーフの上品さを生かしながら、耐久性をそなえたチャーチ独自の素材なのです。

ポリッシュドバインダーのシャノン

ポリッシュドバインダーのシャノン

写真出典:チャーチ公式HP

オシャレ女子の支持を集めるチャーチ

1999年にプラダグループの傘下となり、これまでの伝統的な靴に加え、ご紹介した「シャンガイ」のようなファッション性の高い靴づくりをはじめたチャーチ。そして、メンズだけに留まらず、レディースの靴も作り始めました。

レディースとして展開しているのは、メンズのモデルと同じ本格革靴です。
木型こそ、女子用になっていますが、デザインはメンズのそれと同じ。

なかでも、人気が高いモデルがフルブローグの本格革靴にスタッズを取り付けた「バーウッド MET」。
ちまたでは、メンズライクな革靴、いわゆる「オジ靴」を履きこなすオシャレ女子が増えていて、チャーチの靴は、その女子たちに大人気です。

女子からの人気が高い「バーウッドMET」

女子からの人気が高い「バーウッドMET」。スタッズがオシャレ度を格段にあげてくれます

写真出典:チャーチ公式HP

チャーチ(Church’s)のモデル一覧および解説

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