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どこか懐かしさを感じる東欧靴の魅力

オーストリア・ウィーンにハンガリー・ブタペスト。
ハプスブルク帝国の下で成長した2都市で
今もなお、伝統的な靴づくりを受け継ぐ

世界史を専攻していた方や、少女漫画『ベルサイユのばら』ファンの方ならば、馴染みのある「ハプスブルク帝国」。中世に中欧と東欧に広く君臨した帝国で、絢爛豪華な宮廷文化が栄えたことで有名ですね。例えば、モーツァルト、ベートーベン、シューベルトなどの有名な音楽家はこの時代に、オーストリア・ウィーンで活躍しています。
なんだか、歴史の授業のようですね……。
ともかくハプスブルク帝国は中世ヨーロッパで一大勢力を誇った帝国であり、しかもその帝国は約650年も続いていたのです。そこでは宮廷文化が花開き、贅沢品が数多く生み出されてきました。
当然、靴も例外ではなく、中世より手製の一流品がつくられてきたようです。その伝統は、ハプスブルク帝国の庇護の下で成長してきたオーストリアの首都ウィーンとハンガリーの首都ブタペストのシューメーカーに受け継がれています。

一方で、東欧のプロダクツの魅力と言うと、ハンドメイドでの丁寧でしっかりとしたつくり。
そして、靴で言えば、寒さの厳しい土地柄ゆえの堅牢さや無骨さが特徴としてあります。
さらに、オーソペディックな木型で履き心地の良さも兼ね備えていることも魅力のひとつです。
今回は、そんな伝統を持つオーストリア・ウィーンのシューメーカー<ルーディック・ライター>とハンガリー・ブタペストのシューメーカー<ヴォーシュ>を通して東欧靴の魅力に迫ります。

熟練したクラフトマンシップで靴づくりを続ける老舗<ルーディック・ライター>。
ドレスシューズが日本上陸!

1885年に創業されたオーストリア・ウィーンのシューメーカー<ルーディック・ライター(LUDWIG REITER)>。日本ではスニーカーの展開をしていましたが、本国ではドレスシューズをメインにラインナップしています。
<ルーディック・ライター>の特徴は、伝統的な職人技術とグッドイヤーウェルト製法にこだわった靴づくりです。
そんな<ルーディック・ライター>のドレスシューズが2015年12月からシューズサロン・リペア「リファーレ」にて取扱い開始となりました。

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ホーウィン社のコードバンが用いられているUチップにプレーントゥ2型の展開。トゥシェイプがほっそりしているため、全体的にスッキリとエレガントな雰囲気です
どこか懐かしさを感じる東欧靴の魅力<ルーディック・ライター>イメージ02
Uチップでは、ライニングのイエローが効いています。さらに細かいギザギザのピンキング加工、おわかりになりますか?
どこか懐かしさを感じる東欧靴の魅力<ルーディック・ライター>イメージ プレーントゥ
プレーントゥには、ブラックのパイピング。シックで大人っぽい雰囲気になっていますね

見た目はシャープな靴ですが、履いてみると意外にボールジョイント部分はゆったりしているので、大人のためのオンオフ兼用靴としていかがでしょう!!
日本上陸記念?で、通常は単体売りとなるシューツリー(1万5千円相当)もセットして本体価格のみの価格で発売されているそうです。
気になる方は、リファーレでチェックしてみてください。
※2016/1/30追記
純正シューホーン付属と記載しておりましたが、付属となるのはシューツリーのみです。ここに訂正してお詫びいたします。

靴のプロからの評価が抜群に高い!人気急上昇中の<ヴォーシュ>

<ヴォーシュ(VASS)>は、ハンガリー・ブタペストのシューメーカーです。ブタペストの中心地にあるショップには、世界各国から顧客が訪れています。
<ヴォーシュ>の特徴は、なんといっても手仕事を中心にしていること。
なんと、ウェルティングも底付けのアウトステッチもすべて手作業で行われているそうです。
確かな技術力を用いて、力強さを感じさせる<ヴォーシュ>の靴は、靴好きだけでなく、靴を知り尽くした靴のプロからも多くの支持を集めています。

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2015AWのイセタンメンズプレス展示会で拝見させていただいた3足。サイドエッジが際立っていて、威風堂々なこの雰囲気。文句なくかっこいいです
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アウトソールは、ドイツのジョー・レンデンバッハ社の通称「JRソール」
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こちらは代表的なラストの「ブタペスト」ラストを用いたモデル。無骨さがたまりませんね

注目したい!!どこか懐かしく感じる2シューメーカーの純正シューツリー

2つのシューメーカーを通して、東欧靴の魅力が少しでもおわかりいただけたでしょうか。また、個人的にこれらのシューメーカーのあるものに注目をしています。
それは、純正のシューツリーです。

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<ルーディック・ライター>純正シューツリー
どこか懐かしさを感じる東欧靴の魅力<ヴォーシュ>イメージ04
<ヴォーシュ>純正シューツリー

いずれのシューツリーも持ち手の部分が木でつくられており、しかも真ん丸です! なんとクラフト感が溢れ、東欧らしい素朴さのあるシューツリーなんでしょう!!
これらのシューズをお求めの際には純正シューツリーも一緒に楽しみたいものですね。

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