みんなの革靴プロジェクト連載第3回リッジウェイソール編メインイメージ

【連載】みんなの革靴プロジェクト―アウトソール大研究
vol.03リッジウェイソール編

ダイナイトソールよりもカジュアル。
とはいえ、英国的な上品さを併せ持つラバーソール

「アウトソールを知るものは、靴の機能を制する」をコンセプトに展開している「みんなの革靴プロジェクト。
第3回目となる今回は、ダイナイトソールと同じくハーバララバー社が製造する「リッジウェイソール」をピックアップします。

このプロジェクトの講師を担当してくれるのは、アイレット読者にお馴染みのシューズサロン&リペア<リファーレ>小澤祥一さんです。
さあ、革靴通に愛されている「リッジウェイソール」について研究していきましょう!!

みんなの革靴プロジェクト連載第3回リッジウェイソール編講師 リファーレ恵比寿店 小澤さんイメージ

講師:シューズサロン&リペア
<リファーレ> 小澤祥一さん

悪路もへっちゃら!ワークブーツにぴったりのカジュアルラバーソール

「リッジウェイソール」の特徴は、細かいフィン状のトレッドパターン(形状)です。まるで波型のようなフィンの形状は、歩行時の支点や作用点を考慮しつつ、面で足を支えるようにつくられているので、ダイナイトソールと比べてグリップ力が高く、悪路での歩行をサポートしてくれます。

さらに、ソール自体の厚みがあるので、クッション性が高く、ボリューム感も出ています。そのため、ドレスシューズ傾向にシフトしたダイナイトソールに対して、リッジウェイソールはワークブーツのようなカジュアルシューズ傾向にシフトしたラバーソールということになります。
一方で、カジュアル傾向と言っても、基本的に英国発祥のラバーソールのため、上品に仕上げられるのも魅力の一つ。トレッドパターンがアウトステッチの内側に収まるようになっているので、凸凹部分がエッジに出ずに、コバまわりをすっきりみせてくれます。

みんなの革靴プロジェクト連載第3回リッジウェイソール編 リッジウェイソール見本

【費用目安】15,000円~(税抜)
【納期目安】3週間程度
  ※<リファーレ>でオーダー時の目安です

みんなの革靴プロジェクト連載メリット
みんなの革靴プロジェクトチェック項目
フィン状のスタッズで高いグリップ力を実現
みんなの革靴プロジェクトチェック項目
ボリューム感があり、クッション性が高い
みんなの革靴プロジェクトチェック項目
流れるような独特のフォルム
みんなの革靴プロジェクトチェック項目
カジュアルな雰囲気ながら すっきりと上品にみえる
みんなの革靴プロジェクトデメリット
みんなの革靴プロジェクトチェック項目
ドレッシィな雰囲気のルックス ・デザインの靴には合いにくい
みんなの革靴プロジェクトチェック項目
つま先だけなど一部の補修に 対応しにくい
リッジウェイソール特徴

機能性を兼ね備えたカジュアルなタイプのラバーソールです。
ダイナイトソールに比べて汎用性が低いものの、その分、希少性が高く、革靴にこだわりを持った方に支持されています。バランスの良いアウトソールですが、トゥ部分が削れてきたなど部分的な補修に向いていないため、コスパは少し低目です。

みんなの革靴プロジェクト連載第3回リッジウェイソール編5段階評価チャート

※表をクリックすると拡大表示されます

ライン

アッパーとの相性見出し

みんなの革靴プロジェクト連載第3回リッジウェイソール編 デザインとの相性

みんなの革靴プロジェクト連載第3回リッジウェイソール編 接着の相性

カジュアル向きのラバーソールのため、ブーツとの相性はばっちりです。特に英国ブランドのブーツとは相性抜群。
ドレスシューズにあわせるはNGではありませんが、カジュアルダウンさせるソールということを念頭に置いておくと良いでしょう。例えば、ウィングチップのドレスシューズに装着すると、オフ用の靴として活用できるはずです。

講評

ダイナイトソールと並びラバーソールの老舗ハーバララバー社の2大看板と言われるだけあって、使い勝手の良さとルックスの良さを兼ね備えたソールです。
カジュアルなワークブーツを上品に履きたいというときには、リッジウェイソールをおすすめします。

ダイナイトソール総評〇

カスタム Before After

下の写真を見ていただくとわかるように、ドレスシューズでも、スエードのフルブローグといったカジュアル感のある靴であれば、リッジウェイソールを装着しても違和感がありません。また、あえてドレスシューズを崩して履くためにリッジウェイソールを付けるというのもおすすめです。
履きこんだドレスシューズに、リッジウェイソールを付けて、オフ用シューズとしてリモデルするのも良いかもしれません。

みんなの革靴プロジェクト連載第3回リッジウェイソール編カスタムイメージビフォー

みんなの革靴プロジェクト連載第3回リッジウェイソール編カスタムイメージ アフター

写真出典:リファーレ大阪店ブログ

ダイナイトソールとリッジウェイソールの違い、お分かりいただけましたか? 同じラバーソールでも、それぞれ特徴があり、用途が異なっています。
しっかりとアウトソールの特徴を理解できれば、もうアウトソール選びに迷うことはありません。次回はクレープソールについて大研究しますので、ぜひ、次回の記事もチェックしてくださいね!

Ridgeway Sole Outline
リッジウェイソール(Ridgeway Sole)は、ダイナイトソールと同じく英国のハーバララバー(Harboro Rubber)社が製造するラバーソールです。ダイナイトソールが1910年に誕生したのに対して、リッジウェイソールは1930年に登場しました。
ソールのウエスト部分に刻印されている「94%」というのは、リッジウェイソールが考案されたときのラバーの含有比率。現在では、その比率を60%台に変更し、耐久性やグリップ力などを向上させているそうです。

講師ご紹介

シューズサロン&リペア<リファーレ>
小澤祥一さん

おざわ・しょういち/リファーレ恵比寿店・店長。埼玉県川越市出身。高校2年の時に、イギリスへ短期留学。ジャーミンストリートで靴の魅力にはまり、靴の専門学校へ進学。そこでは、一から靴づくりを学ぶかたわら、マーケティングや整形靴についてなど、広く知識を吸収した。在学中に友人の靴を修理したことがきっかけで修理に興味を持ち、修理と販売に携われるリファーレに就職。
その後、9年間、技術とコミュニケーション力を磨き続けている。

みんなの革靴プロジェクト連載第3回リッジウェイソール編講師 リファーレ恵比寿店 小澤さんご紹介イメージ
 
スタッフインタビュー<リファーレ>イメージ08

[お問い合わせ]

Rifare(リファーレ)
E-mail :shop@rifare.jp
HP : http://www.rifare.jp/index.html
 
恵比寿店
〒150-0022
東京都渋谷区恵比寿南2-7-1-1F
Tel:03-5768-1373/Fax:03-5768-1374
自由が丘店
〒158-0083
東京都世田谷区奥沢5-24-1
Tel & Fax :03-6421-1310
大阪店
〒550-0014
大阪府大阪市西区北堀江1-17-11¸ 1F
Tel:06-6533-1373
高松店
〒760-0054
香川県高松市常磐町1-3-1 瓦町FLAG 2階
Tel:087-812-7123

連載バックナンバー

連載第1回プロジェクト発足についてイメージ

第1回
プロジェクト発足について
2016/02/08 up!

連載第2回ダイナイトソール編 イメージ

第2回
ダイナイトソール編
2016/02/22 up!

連載第3回リッジウェイソール編 イメージ

第3回 
リッジウェイソール編
2016/03/07 up 

みんなの革靴プロジェクト バックナンバー 第4回クレープソール編

第4回
クレープソール編
2016/03/21 up!

みんなの革靴プロジェクト バックナンバー 第5回スポンジソール編

第5回
スポンジソール編
2016/04/04 up!

みんなの革靴プロジェクト バックナンバー 第6回ヴィブラムソール編

第6回
ヴィブラムソール編
2016/04/25 up!

みんなの革靴プロジェクト バックナンバー 第7回レザーソール編

第7回
レザーソール編
2016/05/16 up!

連載スケジュール

 第1回  プロジェクト発足について2016/2/8 update!
 第2回   [ラバー]ダイナイトソール編2016/2/22 update!
 第3回  [ラバー]リッジウェイソール編2016/3/07 update!
 第4回  [ラバー]クレープソール編2016/3/21 update!
 第5回   スポンジソール編 2016/4/04 update!
 第6回  [ラバー] 【コラム】ソールメーカーの巨匠 ヴィブラムの魅力 2016/4/25 update!
第7回   [レザー]ブランドソール編 2016/5/16 update!
第8回  [レザー]こだわりの仕様編 2016/6/13 update!
第9回 まとめ

ライン