モノの価値を再認識した「TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN」レポート

伊勢丹メンズフェスメインイメージ

日本屈指の靴磨き職人・靴職人が集結した
「TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN」。
モノの価値を再認識し、モノに一層の愛着を持つきっかけとなりました!!

「この世にふたつとないもの、一生大切にしたいもの、スタイルに自信をくれるもの。
“ONE OF A KIND”自分だけの価値あるひと品を探して。」をコンセプトに、2017年9月13日(水)~18日(月・祝)の期間中開催されていた「TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN」。

以前の記事「今年もあの祭典がやってくる!!「TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN」本日より開催」でもお伝えしたように、今回で2回目の開催となったイベントです。

このイベントでは、『伊勢丹新宿店』のバイヤーが世界中から集めた別注や限定のアイテム、いわゆるここでしか手に入れることができないモノが並び、スペシャル感を味わえるのが特徴。

そして、カラリングのワークショップや、クリエイターの私物を出店する掘り出しもの市なども開かれました。

今回、開催4日目となる16日(土)にアイレット編集部が靴好き注目のシューメーカーズカウンターコーナーを取材させていただけたので、写真を中心にレポートさせていただきます。

このイベントにご参加した方もご参加できなかった方も、その時の「熱気」を感じてください!!

Columbus
コロンブス シューシャイニスト 三橋 弘明さん

Boot Black|ブートブラック>などの日本発シューケア用品を展開している「コロンブス」からは、アイレットでもお馴染み、カラリストの三橋弘明さんが参加。
三橋さんは、磨きの技術もさることながら、厚い知識も兼ね備えている日本を代表するカラリストのお一人です。
相変わらず、無駄のない立ち振る舞いを拝見することができました。

TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN コロンブス カラリスト 三橋さん イメージ
世界最大級のファッション見本市「PITTI|ピッティ」での靴磨きや、日本各地でのシューケア講習、さらに商品開発にも携わるなど幅広く活躍している三橋さん。「ケアのポイントはブラッシング」と、教えてくれました。
TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN コロンブス カラリスト 三橋さんのお手入れイメージ
素手でクリームを靴に馴染ませるように塗り込むなど、丁寧なケアが印象的。
TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN コロンブス ブートブラック アーティストパレット イメージ
使用していたのは、アルガンオイルが配合された<ブートブラック>アーティストパレット。艶感が魅力のクリームです。

Saphir
サフィール シューシャインアーティスト 高林巌さん (シューズバー)

サフィール>ブースでは、東京・東池袋で「シューズバー」を営むシューシャインアーティストの高林巌さんが技を披露されました。
シューズバーは、靴磨きとお酒を同時に楽しめるユニークなお店です。
某百貨店退職後、靴磨きをはじめたという高林さんの軽快なトークと艶のある磨きで、夜な夜な靴好きが集まっているそう。
このメンズフェスでは、シューズバーのお客さまもいらしていました。

TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN サフィール シューズバー 高林さんイメージ
ご自身の<Edward Green|エドワードグリーン>をお持ちいただきました。高林さんの磨いた靴は見違えるほど輝いて見えると、評判です。
TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN サフィール シューズバー 高林さんのお手入れイメージ
磨きのコツは、「愛」。いかにその靴へ愛情を注げるかが大切だ、と教えてくれました。そして、靴それぞれのデザインにあわせて輝かせているそう。
TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN サフィール お手入れされた靴のイメージ
<サフィール>クレム1925で磨かれた靴。ほど良い艶が靴の良さをさらに引き出してくれているようです。

R&D
アール・アンド・ディー シューケアマイスター 柴崎祐一さん

<M.MOWBRAY|M.モゥブレィ>などを扱うシューケア専門商社「R&D|アール・アンド・ディー」からは、シューケアマイスターの柴崎祐一さんが参戦。
柴崎さんは、RTPシューケアティーチング専任講師でもあり、さまざまな方にシューケアの講習を行っているプロフェッショナルです。
今回のイベントでは、<M・モゥブレイ>シュークリームを使う「ベーシックケア」、<ENGLISH GUILD|イングリッシュギルド>ビーズリッチクリームを使う「プレミアムケア」、<M・モゥブレイ>プレステージ クリームナチュラーレを使う「ナチュラルケア」などのコースが用意されていました。

TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN アール・アンド・ディー 柴崎さんイメージ
柴崎さんには、アビー・レザースティックを使ったコードヴァンの靴のお手入れをご紹介いただきました。

<アール・アンド・ディー>が展開するシューケア用品は種類も豊富なので、シューケアマイスターの方に直接相談して、適切なお手入れを教えてもらうのがおすすめです。

TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN アール・アンド・ディー コードヴァンのお手入れイメージ
アビー・レザースティックは、水牛の角でできている小さな棒。でも実は、コバ周りなども無理なく押しあてられるなど、考え抜かれた形状になっています。
TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN イングリッシュギルド ビーズリッチクリームイメージ
コードヴァンのお手入れに使ったのは、革に潤いを与え、履きこむと艶感が高まると、人気の<イングリッシュギルド>ビーズリッチクリーム。

JASON MARKK
ジェイソン・マーク スニーカーケアテクニシャン 山口隆行さん

2007年にアメリカ・ロサンゼルスで設立されたシューアクセサリーブランド<JASON MARKK|ジェイソン・マーク>。
<ジェイソン・マーク>の「PREMIUM SHOE CLEANER|プレミアムシュークリーナー」は手軽さと洗浄力の高さで、世界中のスニーカーLOVERから高い支持を集めています。
また、パッケージがスタイリッシュなこともあり、革靴LOVERのみなさんも、気になっているシューケアアイテムだと思います。
今回のメンズフェスでは、本場ロサンゼルスでスニーカーケアのトレーニングを受けたスニーカーケアテクニシャンの山口隆行さんが無料でスニーカーケアを提供してくれていました。

TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN ジェイソン・マーク 山口さんイメージ
ブランド認定スタッフの山口隆行さん。<ジェイソン・マーク>のクリーナーは、キャンバス地・ナイロンといったスニーカーに多い素材だけでなく、レザーやスエードなどにも使えると、教えてくれました。
TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN ジェイソン・マーク プレミアムシューケアイメージ
ケアは思ったよりも、簡単!ブラシとクリーナーと水を使って、気軽にできます。
TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN ジェイソン・マーク ケアイメージ
泡立ちの良さに驚きます。しっかり洗い終わったら、布やタオルなどで泡を拭き取り、自然乾燥。

+SOLE
アディショナル ソール 靴職人 木田浩史さん

TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN アディショナルソール 木田浩史さんイメージ
福島県いわき市にアトリエを構えている靴職人の木田浩史さん。ハンドメイドシューズブランド「Hiroshi Kida」を展開しつつ、新たなプロジェクトとして<アディショナルソール>を始動。

<+SOLE|アディショナルソール>は、靴職人の木田浩史さんが革靴のリペア手法を用いて、スニーカーのソールを張り替えるプロジェクト。
これまでも、革靴はオールソール交換などリペアが可能でしたが、スニーカーというと履きつぶすものという常識を覆すスニーカーのオールソール交換のサービスを提供しています。

こうしたサービスが展開できるのは、木田さんがエスペランサ靴学院で製靴について学び、自身のシューズブランド「Hiroshi Kida」を展開しているから。

リペアされたスニーカーは、新たな息吹が吹き込まれ、オリジナルとは異なる魅力を放っているように感じました。

TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN アディショナルソールが手掛けたスニーカーリペアイメージ
オールソール交換したスニーカー。コバ周りにボリュームが出て、オリジナルとは異なる魅力があります。
TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN アディショナルソール オリジナルソールイメージ
<アディショナルソール>のオリジナルソールに交換した<アディダスオリジナルス バイ ハイク>のスニーカー。

これらのブースを取材させていただき、シューケアやリペアなど、モノを大切にしながら使い続ける知恵や最新技術を体感できたように思えます。
今後は、これまでの自分の経験で「これ以上使えないと」判断するのはNGかも。
プロフェッショナルに相談すれば、まだまだ履ける、そんな可能性もあるな、と実感させていただきました。

最後に、<クロケット&ジョーンズ>コーナーで特別なモデルを拝見させていただきましたので、ご紹介します。

特別な素材を纏った“Lofer5Brothers”が登場
<クロケット&ジョーンズ>コーナー

<クロケット&ジョーンズ>コーナーでは、ファクトリーで使用されていた木型などが展示され、まるで本国のショップにいるような雰囲気。

そして、このイベントの告知記事でもご紹介した通り、今回のフェスに合わせて企画されたスペシャルモデル“Lofer5Brothers”が登場していました。

TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN クロケット&ジョーンズコーナーイメージ
会場の一角に設けられた<クロケット&ジョーンズ>コーナーは、落ち着いた雰囲気。フロントには、貴重な“Lofer5Brothers”が並んでいました。
TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN クロケット&ジョーンズコーナー シャーク素材をつかったローファーイメージ
”Lofer5Brothers”の中でも激レアなシャークモデル。独特のシボ感が魅力です。
TOKYO MEN’S FES 2017 @ISETAN クロケット&ジョーンズコーナー ベルトとキルトイメージ
通常、取扱のないベルトやキルトもお目見え。<クロケット&ジョーンズ>ファンにはたまりませんね。

ご紹介したコーナーのほか、日本を代表するカラリスト<Fg-trente|エフジー・トラント>の藤澤 宣彰さんによるコースター染色体験なども開催され、ついつい体験してしまいました。

やはり、自分の手を動かして作った物は愛着が湧きますね!!
とても、楽しいイベントでした。


<コロンブス>松戸FACTORY見学レポート VOL.3「世界で評価されるジャパンメイドの誇り」編

<コロンブス>工場見学レポート3 メインイメージ

純粋に品質が支持されて ヨーロッパを中心に広まる<コロンブス>ブランド

<コロンブス>は1919年に創業の国内No.1靴クリームメーカーです。

その社名は、もちろん大航海時代の探検家・航海者「クリストファー・コロンブス」のパイオニア精神にちなんで名づけられました。

創業以来、日本では、シューケア文化のパイオニアとして、「靴にまつわる文化を豊かにする」をテーマに活動の幅を拡げ、さらに、近年はプレミアムシューケアラインの「Boot Black(ブートブラック)」を軸に、海外進出を果たしています。

特に、ヨーロッパでの評価が高く、世界最大級のメンズファッション展示会「Pitti Uomo(ピッティウオモ)」の出展などを通して、ジャパンメイドの靴クリームへの信頼や期待を感じるそうです。

靴文化が発達してきたヨーロッパでコロンブス製品の評価が高まっている要因を分析してみました。

ピッティウオモの<コロンブス>ブース
ピッティウオモの<コロンブス>ブースににぎわう人々

メンズファッション展示会「Pitti Uomo」の<コロンブス>ブース 写真提供:コロンブスシューシャイニストFacebookページ


その品質へのこだわりが、信頼と驚きを生む

工場見学第1回レポート「これぞ、ジャパンメイドのこだわり靴クリームづくり編」でお伝えした通り、コロンブスの製品にはこだわりがたくさん詰まっています。

そして、品質へのこだわりとともに感じるのが、人の心に訴えるような心遣いだと、お伝えしました。まさにこれらがコロンブス製品躍進の要因のひとつです。

実は、海外進出の足掛かりとなったエピソードがあります。それは、コロンブス2代目社長が靴クリームを北海道の代理店に持って行ったことがきっかけでした。

極寒の北海道で、靴クリームが凍ってしまい、解凍してみてもワックスと油が分離してしまったそうです。

それ以来、10年以上をかけて寒さに強い靴クリームを開発。

そのクリームが寒さの厳しいヨーロッパ各地で評判となりました。

この靴クリームへのたゆまぬ探求心が<コロンブス>躍進の原動力だとも言えます。

現在では、プレミアムシューケアラインの「Boot Black(ブートブラック)」の人気が高まっています。

ヨーロッパにもシューケアアイテムはたくさんあるものの、その使い方の発信を活発にしているメーカーは少なく、ユーザーがそれぞれ独自の方法でケアをしています。

しかし、ただ、製品があるだけでは、なかなかそのクリームの使い方や良さは伝わらないものです。

そこで、コロンブスでは、靴クリームの使い方も含め、その製品を使うメリットやデメリットなどの情報を丁寧に発信しています。

そのことが製品購入後もしっかりとフォローしてくれるという安心感につながり、名だたるシューメーカーをはじめ、高級メゾンがコロンブス製品を取扱うきっかけになっているようです。

ジャパンメイドのきめ細かい仕事、そしてその品質が世界で信頼と驚きを生んでいます。

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第3弾 シューカラーリストイメージ

製品の使い方を含めノウハウを提供。 シューメーカーへのフォロー体制が 安心感につながる

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第3弾ブートブラックイメージ

靴磨きのプロによりつくられた 靴クリームの品質が 純粋に評価されている

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第3弾ブートブラックハイシャインベースイメージ

革の品質に依らず、輝きを与えられる スペシャルアイテムが シューメーカーの課題解決に

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第3弾ブートブラックシュークリーム表面イメージ

手作業で均一に靴クリームを 充てんするなど美しさを追求する 丁寧な仕事


[編集後記]

3回にわたってお伝えしてきた<コロンブス>松戸FACTORY見学レポートいかがでしたでしょうか。

自分の目で実際にものづくりの現場を見せていただけると、その製品がどれだけのこだわりを持って生み出されるかが良くわかり、製品に対する愛着が高まります。

今回、工場見学に加え、2015年2月27日にテレビ大阪系で放送された『和風総本家』2時間SPの「世界で見つけたMade in Japan」を拝見させていただきました。

その中では、<コロンブス>の靴クリームづくりや、ドイツの靴店「コンラッド ハッセルバッハ」でその靴クリームが使われている様子が伝えられています。そこで印象に残ったのが、ものにこめている想いや心が、海を越えて伝わっているということ。

ドイツの靴店「コンラッド ハッセルバッハ」のオーナーが、日々使用している<コロンブス>製品の良さを語った後、私たちが今回見学させていただいたような靴クリームの製造工程を伝える映像をみて、そのこだわりに改めて触れることで、さらにクリームへの信頼を高めていました。

靴はもちろん、そのお手入れをする靴クリームも大切に使いたいなと、強く思った今回の工場見学でした。

このような機会をいただけて、感謝しています。

<コロンブス>松戸FACTORY見学レポート
Vol.2「コロンブスが誇るスペシャリストに学ぶお手入れ」編

<コロンブス>工場見学レポート スペシャリストに学ぶお手入れ編

コロンブス社内に6人しかいない シューシャイニスト三橋弘明氏にマイスターの手技を学ぶ

靴用品メーカー<コロンブス>の松戸FACTORY見学レポートです。

こだわりのものづくりについてレポートした第1弾に引き続き、今回の第2弾は、同社に6人しかいないシューシャイニストのひとり、三橋弘明氏より伝授していただいたお手入れの基本についてレポートします。

<コロンブス>の「磨きのプロ達」が創り上げたプレミアムシューケアラインの「Boot Black(ブートブラック)」シリーズを使ったお手入れを教えていただきました。

使用したケアアイテム

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第2弾シューケアアイテム 馬毛ブラシと豚毛ブラシ
コロンブス松戸FACTORY見学レポート第2弾シューケアアイテム ローションとシュークリーム
コロンブス松戸FACTORY見学レポート第2弾シューケアアイテム ポリッシュウォーター
コロンブス松戸FACTORY見学レポート第2弾シューケアアイテム ハイシャインベースとコート

基本のお手入れ+ハイシャインにトライ!

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第2弾シューケアアイテム ブラッシング

まずはシューブラシ馬毛で汚れを落とします。コバについた汚れもしっかりと落としておきましょう。

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第2弾シューケアアイテム クリーニング

クロスにレザーローションを取って、表面をこすらずに、なでるように汚れを拭き取ります。クロスに汚れが付いたまま、使い続けるのはNG。クロスの清潔な部分を使いましょう。

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第2弾シューケアアイテム シュークリーム

少量(コーヒー豆一粒程度)のシュークリームをミニブラシに取り、ムラなくクリームを伸ばします。クリームは靴に栄養を与えてくれますが、一度にクリームをつけすぎないように注意しましょう。

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第2弾シューケアアイテムブラシでクリームを湿布

毛先の固いシューブラシ豚毛を使ってSTEP3で塗り込んだクリームを浸透させていきます。革の内部に練りこむようにブラッシングしましょう。

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第2弾シューケアアイテム 乾拭き

基本のお手入れの最後は、乾拭きです。柔らかい繊維をつかって、さっと乾拭きをします。ここでは乾拭き用グローブを使って、靴に残ったクリームを拭き取ります。気を付けたいのは、乾拭きで靴の艶を出すのではないということ。艶や光沢はブラッシィングで出すように心がけましょう。

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第2弾シューケアアイテム ハイシャイン

ハイシャインベースを多めに取り、つま先に塗り込んで、1-2分時間を置きます。その後、ポリッシュウォーターで軽く湿らせた布でつま先を磨き、下地をつくります。 そして、ハイシャイン ベースでつくった下地の上にハイシャインコートを塗ります。ハイシャインコートポリッシュウォーターをバランスよく混ぜると、光沢が出ます。


ハイシャインは時間をかければ誰しもができる技術。 ただ、特化した製品を使うと効率よく 美しく仕上げることができます

コロンブスのプレミアムシューケアライン「Boot Black」は酸化の遅い天然のホホバオイルやカルナバワックスなどを使っているのが特徴です。

また、基本的なお手入れをするアイテムに加え、コバのお手入れなど専用部分に特化したアイテムもあるので、お好みに応じてお選びいただくと効率よくお手入れをしていただけると思います。

特に、一般的に難しいといわれているハイシャイン専用のアイテムは、ヨーロッパでも評判の高い製品のひとつです。

革の毛穴を埋めて表面を均一化するためにつくられた油性のハイシャインベースと、塗膜をつくる乳化性のハイシャインコートを使えば、比較的簡単に透明感のある薄い皮膜をつくることができます。

シューポリッシュ(ワックス)を使ったハイシャインは、薄くワックスを重ねて何層にも塗膜をつくっていくなど、時間をかければ誰しもできるものですが、靴のお手入れにそれほど時間がかけられないという方にも、おすすめできるアイテムだと思います。

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第2弾三橋氏イメージ

シューシャイニストの三橋氏に片方の靴を磨いていただきました

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第2弾磨いた靴のイメージ

左が三橋氏による磨き、右が編集部による磨き。 差は歴然ですが、編集部もなんとかトゥ部分を光らせることができました

お話を聞いたのはこの人!

コロンブスシューシャイニスト 三橋弘明さん

有名婦人靴ブランド、靴専門商社、高級紳士靴専門店、大手百貨店紳士靴売り場勤務をするかたわら、靴の磨きや仕上げを独学で学びその成果が認められ販促活動などに採用される。

2012 年に 株式会社コロンブス入社。シューシャイニストとして靴のカスタマイズを担当。 なんと、スエードなどの起毛素材でさえ、輝かせることができるというコロンブス随一のシューシャイニスト。

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第2弾三橋氏プロフィールイメージ

今回レクチャーをしていただいた三橋氏をはじめ、コロンブスにはシューケアのスペシャリストが数多く在籍しています。そして、そんなシューケアのプロのみなさんに相談できる「シューケアイベント」が日本各地で開催されているのをご存知ですか。ぜひ、シューケアのお悩みをスペシャリストの方々に直接相談できるチャンスを利用してみてくださいね。きっと、靴のお手入れが、もっと楽しくなるはずです。

次回の松戸FACTORY見学レポート最終回は、Vol.3 「世界で評価されるジャパンメイドの誇り編」です。

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<コロンブス>松戸FACTORY見学レポートVol.1「これぞ、ジャパンメイドのこだわり靴クリームづくり」編

<コロンブス>工場見学レポート1 メインイメージ

コロンブスの靴クリームをすべて生産している こだわりとノウハウが詰まった松戸FACTORY

千葉県に位置する北松戸駅近くの工業団地に、靴用品メーカー<コロンブス>の松戸FACTORYがあります。ここは、コロンブスが展開するすべての靴クリームを生産している重要な拠点です。靴クリームの原料となるワックスの選定から梱包、検品、出荷を一括して行っているだけでなく、FACTORY内には研究・開発部門である「松戸LABO」も設置されています。 今回、アイレット編集部が松戸FACTORYへご招待いただきました。そこで、靴のお手入れに使っている靴クリームやワックスがどのように研究開発され、生産しているのか、しっかり見学させていただきましたので、3回にわけてレポートしたいと思います。

靴クリームができるまで

どのような工程で靴クリームがつくられているのか、順を追ってみていきましょう。

ワックスの選定

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第1弾ワックスイメージ
天然や鉱物系などさまざまな素材を ベストバランスになるように選定

カルナバヤシから採れる植物性のカルナバワックスを中心に、動物性のミツロウ、鉱物性ワックス、合成ワックスなどをブレンド。 商品の特性や素材への作用を考慮した比率で配合しています。 その研究開発をする部門「松戸LABO」もFACTORY内に設置。靴クリームのスペシャリスト達が日々研鑽を積んでいます。

乳化

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第1弾乳化イメージ
ブレンドしたワックスの原料を スチーム釜に入れ、乳化

ワックスや界面活性剤を120℃で溶かします。そして、数回に分けて水を加え、乳化させます。乳化する過程では温度管理が大切。どの温度で水を加えるかが、クリームの柔らかさを左右するため、細心の注意を払って作業を行っています。

充てん前検査

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第1弾充てん前検査
靴クリームをつくったら色や艶、粘度などを数値化してチェック。 人の目からも製品を確認し、クリームの色の差異などを防ぎます

靴クリームなどをつくったら、必ず容器に充てんする前にテストを行います(充てん前検査)。チェック項目は、色や艶、粘度など。それぞれの項目を数値化して、基準値と比較します。また、数値だけに頼るのではなく、人の目でも色味の違いなどをダブルチェック。 一つでも差異のある製品を市場に出さないためのチェック体制を整えています。

充てん

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第1弾充てん
検査のあとは、いよいよ靴クリームやリキッドを充てん。 プラスチック容器には機械で、 ガラス容器には人の手で充てんします

厳正なテストを終えたら、いよいよ靴クリームを容器に充てんします。ガラス容器を採用した製品の場合、なんと人の手によって、一つひとつ充てんするというこだわりよう。さらに、完成した製品をもう一度検査。既定の容量を満たしているかをチェックします。

梱包・出荷

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第1弾梱包・出荷
製品の重量検査が終わったら 丁寧に手作業で専用箱に詰め込み 梱包・出荷

コロンブス製品は、機械詰めのリキッドでも、手作業で詰める靴クリームでも、最終的には人の手を介して、梱包・出荷をしています。


徹底した品質へのこだわり

コロンブス製品の生産現場を訪れて、まず驚いたのが品質へのこだわりです。

そして、安定して製品を供給するための仕組みは、松戸FACTORYにそのノウハウが凝縮されています。

さらに、品質へのこだわりとともに感じるのが、人の心に訴えるような心遣いです。

例えば、プレミアムシューケアラインの「Boot Black(ブートブラック)」。

この製品は、靴クリームの充てんに加え、ラベル貼りも手作業で行います。

その理由は、充てん時に2回にわけて流し込むと、靴クリームの蓋を開けた時に、表面が平らできれいに見えるから。

ラベルの手貼りは、製品ロゴの入った蓋を閉めた時に、瓶の方のロゴのラベルの位置とあわせるためです。機械ではできない血の通った心遣いを感じました。

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第1弾サンプル

基準外の製品を一つでも市場に 出さないチェック体制

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第1弾色味の数値

靴クリームの中身の品質を デジタル値にしてチェック

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第1弾手作業を生かす生産体制

すべてを機械まかせにしない 手作業の良さを生かす生産体制

コロンブス松戸FACTORY見学レポート第1弾研究開発イメージ

既存製品の改善や新製品開発の 取り組みに対する攻めの姿勢

次回の松戸FACTORY見学レポートはVol.2 「コロンブスが誇るスペシャリストに学ぶお手入れ編」です。お楽しみに!

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