ソレダメ!革靴のメンテナンス フィッティングトラブル編 メインイメージ

その常識、間違っているかもしれませんーーソレダメ!革靴のメンテナンス (4)フィティング編

ご自身の足に100%合う既製靴は存在しません。
でも、ちょっとしたメンテナンスで100%に近づけられるかもしれません。

今回で連載の最後となるみんなの革靴プロジェクト「ソレダメ!革靴のメンテナンス」編。

この連載目的は、革靴のお手入れを強化したい秋に、改めて正しいメンテナンス方法を学ぶこと。

最終回となる4回目の連載は、フィッティングについてです。
サイズ選びで失敗しないように、はたまた手に入れた靴のフィッティングを高められるような情報を教えていただきます。

このプロジェクトの講師を担当してくれるのは、アイレット読者にお馴染みのシューズサロン&リペア<リファーレ>小澤祥一さんです。

ソレダメ!革靴のメンテナンス フィッティングトラブル編 ケース見出し
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フィッティングに関するトラブルの原因と言えば、靴がキツすぎたり、逆にユルすぎたりしている状態で靴を履くこと、要はサイズが合っていないことが考えられます。
靴選びというのは、思いのほか難しく、足がむくんだりすることや、靴を履きこむとアッパーの革が伸びたり、インソールのコルクが沈んだりと靴自体の変化も計算に入れなければなりません。
それゆえか、試着時に「少しきついかな」と思うくらいのサイズの靴が、履きこんでいくとしっかり馴染んで、フィットしてくることがあるわけですが、大半の方がご自身の足にとって、大きめサイズを選んでしまっている傾向にあります。
しかし、ユルい靴でも、擦過傷や外反母趾、膝痛、腰痛などを起こしてしまうことを覚えておいてください。

知っておこう
靴のサイズが合っていないことで起こるトラブル

靴を履いて、痛かった記憶を思い出してみてください。
その記憶は、甲の部分が圧迫されていたことや、爪先部分で足指が当たって痛みを感じたことかもしれません。また、くるぶしが履き口の硬い部分にあたっていたことも考えられます。
そう、サイズの合っていない靴を履くと、甲・踵・爪先・ボールジョイントに痛みを感じてきてしまうのです。

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そのため、靴の試し履きをする際には、上記の4か所を慎重にチェックしてみてください。もし、履いてすぐ痛みや違和感を感じたら要注意。
スタッフの方に現状を伝えてみたり、その靴が履きこんだらどうなるかなどの傾向を積極的に質問してみてください。

前述した通り、既製靴で100%自分に合う靴というのはほぼ存在しません。
ただ、そうは言っても、なるべくあった靴を手に入れて、チューニングしていくことが100%のフィッティングに近づける第一歩です。

そして、「この靴とは相性が良い」と思える靴があったら、どうして相性が良いのか、履き心地が良いと感じるのか考えてみてください。

それというのも、それぞれが好むフィッティングというのは、他人にはなかなかわからないもの。ご自身の感覚を研ぎ澄ましていければ、きっとサイズ選びでの失敗がなくなっていくはずです。

知っておきたいフィッティングPOINT

レースアップシューズ

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羽根の一番開いているところが1ー1.5cm程度であれば、適切なフィッティングです。

チャッカブーツ

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チャッカブーツの場合、甲の高さや足首の太さなどが影響しますが、★の位置あたりをおさえて、少し帰ってくるような弾力を感じるくらいが適切です。

では、次に少しでもフィッティングをアップさせるためのツールをご紹介しましょう。

靴がユルいという場合には、靴の中の容積を狭めるインソールやパッドなどが有効です。

種類は市販されているものから、オリジナルでその人それぞれの足や靴にあわせてつくるものまであります。

これらを使うことでかなり改善されますので、ぜひ靴修理の専門家にご相談してみてください。

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アーチ部分が立体的な市販のインソール。簡易的ではありますが、歩行をしっかりとサポートしてくれます。
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オリジナルでインソールをつくれば、よりフィッティングが高まります。
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アッパーの高さを調整してくれるタンパット。
こちらはオリジナルで、パッドの上にライニングを貼り、目立たなくすることができます。
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こちらはかかと用のパットです。かかと部分の抜けを防いでくれます。オリジナルタンパットと同様に、ライニングを貼るので目立ちません。

オリジナルのインソールやパッドをつくっても5000円程度で、履き心地を改善できるので、まずは靴を履きこんで、不具合を見つけたら、あきらめずにチューニングをしていきましょう。

そして、靴がキツい場合には、ストレッチャーを使って、キツい部分を多少調整することが可能です。

ポイントは、自分に100%あっていない既製靴の状態から、どうやって自分の足にとってプラスの状態に持っていけるか。そのための努力を惜しまなければ、手放せなくなるほど快適な履き心地の靴になってくれるかもしれません。

靴の履き心地を調整するメンテナンスをして、快適な革靴ライフを送ってくださいね。

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ソレダメ!革靴のメンテナンス 修理編 番外編

こんな履き方をすると靴をダメにしてしまいます!

踵を潰して、履く

もちろん、革靴好きのみなさんは、意図的にかかとをつぶして靴を履くようなことはないと思います。
ただ、もしかしたら、シューツリーを使わずに靴を履いたり、合っていないサイズの靴を多少無理をして履いたり、シューレースをほどかずに靴を履いてしまうなんてことありませんか?

もし、いずれかをやってしまっている方は要注意。 革靴のかかと部分は内側も含め、傷みやすいですし、一度潰してしまうと、簡単に直せるものではありません。 日頃から、気を付けて履いてみてください。

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講師ご紹介

シューズサロン&リペア<リファーレ>
小澤祥一さん

おざわ・しょういち/リファーレ恵比寿店・店長。埼玉県川越市出身。高校2年の時に、イギリスへ短期留学。ジャーミンストリートで靴の魅力にはまり、靴の専門学校へ進学。そこでは、一から靴づくりを学ぶかたわら、マーケティングや整形靴についてなど、広く知識を吸収した。在学中に友人の靴を修理したことがきっかけで修理に興味を持ち、修理と販売に携われるリファーレに就職。
その後、9年間、技術とコミュニケーション力を磨き続けている。

みんなの革靴プロジェクト連載第5回スポンジソール編プロフィール欄イメージ
 
スタッフインタビュー<リファーレ>イメージ08

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